ノ・テムン博士は現在、サムスン電子の最高技術責任者兼モバイル研究開発室長を務めています。この役職において、ノ博士はスマートフォン、タブレット、ウェアラブル端末、新規カテゴリー機器を含むモバイル機器のハードウェアとソフトウェアの研究開発を主導しています。ノ博士が現職に就任したのは2017年11月のことでした。それ以前には、モバイル・ハードウェア研究開発チームを取りまとめ、誰もが知っているサムスンGalaxyスマートフォン・シリーズ開発の陣頭指揮をしていました。サムスン・モバイル在職中は、サムスン・モバイル製品戦略ヘッドも務め、製品ポートフォリオ全体と同部門のロードマップを指揮しました。

 

ノ・テムン博士は、過去数10年間にわたりサムスン・モバイルの主力製品の開発において重要な役割を果たしてきました。サムスン製品の中でも特に革新的で、市場の先頭を走るGalaxy Sシリーズ、Galaxy Noteシリーズ、Galaxy Tabシリーズ、一連のGearスマートウォッチやGear VRなどです。ノ博士の技術面における指導力はサムスン・モバイルの全体的な成長、変革、強化に貢献し、業界での技術的リーダーシップを固める上で中心的な役割を果たしました。

 

ノ博士は浦項工科大学校で電気・電子工学の博士号を取得し、1997年にサムスン電子に入社しました。

 

ノ・ヒチャンは、サムスン電子の社長兼最高財務責任者です。ノは、当社の企業財務、企業戦略、人事、コーポレートコミュニケーション、国際的公務、監査、事業運営、法務の各部門を監督する経営企画室を統率しています。

 

ノは1988年にサムスン電子へ入社し、昇進を重ねサムスン電子ヨーロッパ最高財務責任者に就任しました。この役職では、急速に変化するビジネス環境における世界的トレンドを把握し、新たなリスクとチャンスを見極めることで、効果的な持続可能性の管理戦略を打ちたてました。

 

ノは2013年に執行副社長に昇進した後、サムスン電子の経営企画室長に就任し、その後2015年に、サムスン・ディスプレイ最高財務責任者となり、次世代ディスプレイの普及、ラインナップの拡充、大量生産体制の安定化を主導しました。2017年、ノはサムスン電子の社長兼最高財務責任者に任命されました。

 

財務的リスクの管理と、合併買収の推進におけるノの尽力は、市場リーダーとしてのサムスンの地位確立に大きく貢献しました。また、ノは研究開発への重点投資が実を結んだサムスン電子の生産性の向上でも実績を残しました。

 

ノは、延世大学校で経済学学士を取得しています。

 

ディネシュ・パリワルは、サムスン電子の完全所有子会社であるハーマンの社長兼最高経営責任者です。

 

パリワルは2007年にハーマンに入社、成長著しい新興市場で当社事業を拡大し、売上高と収益の飛躍的な成長をもたらしたクラス最高の事業運営プロセスを実践することで、世界の自動車メーカーの一流パートナーとしての位置づけを確保し、当社を顧客中心のイノベーション主導テクノロジーのリーダー企業へと変革させました。2008年からは社長兼CEOに加えて、サムスン電子に80億ドルで買収された2017年3月まで、取締役会会長も務めました。

 

パリワルは米国、中国、スイス、シンガポール、オーストラリア、インドの4大陸6か国に住み、仕事に従事してきました。ハーマンへの入社以前には、ABBグループ （NYSE:ABB、500億ドル規模のエネルギー・工業界の世界的リーダー企業）に22年間勤務し、直近ではABBグループの世界的な損益に責任を持つ同社社長と、ABBノース・アメリカの会長兼最高経営責任者を兼任していました。最も目覚ましい功績は、18年間赤字続きだった数十億ドル規模の北米事業を収益力のある成長事業へと導いたことです。

 

1994年に北京に異動したパリワルはABBの中国・北アジア事業を確立し、その後、同地域での事業を4年間で10倍に成長させました。2001年に最年少役員としてABB執行役会に加わったパリワルは、ABBの売上高の半分以上を占める、世界規模のオートメーション部門の運営を執行役会より一任されました。部門社長として会長の下で勤務したパリワルは、14四半期連続での売上増と収益増を達成しました。

 

パリワルはハーマンの取締役に加えて、ブリストル・マイヤーズ スクイブ（NYSE:BMY）、レイセオン（NYSE: RTN）の取締役も務めています。CEOビジネス円卓会議と米国-インドCEOフォーラムのメンバーでもあり、ジョン・F・ケネディ・センター、ウィルソン・センター、リンカーン・センター・インド・ビジネス諮問委員会の企業諮問委員を務め、さらに米国-インド・ビジネス諮問委員会（USIBC）とマイアミ大学ファーマー経営大学院のビジネス諮問委員会にも参加しています。

 

以前には、タイコ・インターナショナル （NYSE:JCI）、ADTセキュリティ・サービシーズ、現在はセンチュリーリンク（NYSE:CTL）となったエンバークの取締役、およびABBインド （時価総額数十億ドルの上場企業）の会長を務めた経験を有します。また全米外国貿易評議会の会長、および米中財界人会議、ナショナル交響楽団、国際水泳殿堂博物館の理事も務め、さらに3年間にわたり、中国・広東省長の経済顧問を担当していました。

 

2010年にはアーンスト＆ヤングがパリワルをニューヨーク地域の「年間最優秀起業家」に選定し、インド出自者のグローバル組織（GOPIO）は彼の功績を「インド系アメリカ人功労者」賞により称えました。2011年、米国インド財団はパリワルをその「企業経営者」としての実績により表彰しました。2012年には国際名誉学会ベータ・ガンマ・シグマに加わり、アジア系アメリカ人ビジネス開発センターより「最高賞」を受けました。2014年、パリワルはフォーチュン誌の「ビジネス・パーソン・オブ・ザ・イヤー」リストにランクインし、翌年にはYahoo!ファイナンスの5つ星CEOの最終候補に選ばれました。2015年にT.J.マテル財団から音楽イノベーション賞を授与され、2016年には世界的非営利団体のブレークスルーより、女性の利益を推進する活動に対して表彰を受けました。2017年、パリワルは愛国心、忍耐力、連帯、多様性を称える非常に権威のあるエリス島名誉勲章を受勲しました。

 

パリワルはインド工科大学ルールキー校で工学修士を、またオハイオ州マイアミ大学で応用科学・工学、および経営学修士を取得しています。

 

ヤン・ソンは、サムスン電子の社長兼最高戦略責任者（CSO）、およびハーマンインターナショナルインダストリーズ取締役会長です。ソンは世界的なイノベーション、投資、新規事業創出の開発と戦略のリーダーで、80億ドルを投じたハーマンインターナショナルインダストリーズ買収を主導しました。

 

サムスン電子入社以前には、オーク・テクノロジーズ、アジレント・セミコンダクタ（現：アヴァーゴ）、インファイ・コーポレーションで最高経営責任者（CEO）を務め、またCEOおよび取締役として、PLXテクノロジーズ、シネックス・テクノロジーズ、インファイの上場を導きました。さらにARM、シネックス・コーポレーション、サイマーの取締役を務めた経歴も有します。

 

ソンはマサチューセッツ工科大学（MIT）スローン経営大学院の北米理事で、プライベート・エクイティ企業のシルバー・レイク・パートナーズ上級顧問を務めています。また、ケイデンス取締役、国際半導体連合（GSA）理事、カリフォルニア大学イノベーション協議会顧問でもあり、MITメディアラボの「One Laptop Per Child」の上級顧問も務めていました。

 

ソンは、ペンシルベニア大学で電子工学学士を、MITスローン経営大学院で経営学修士を取得しています。